顔面神経痛は三叉神経痛のことです。

顔面神経痛と通常いわれる神経痛は主に三叉神経痛のことを言います。
ですからお医者さんは顔面神経痛という言葉は使いません。
なぜなら、顔面神経には鼓膜のごく一部を除いては痛みを知覚する神経がないからです。
したがって通常一般に顔面神経痛と言っている神経痛のたいていは三叉神経痛のことを
指しているか、あるいは顔面痙攣の事を指しています。
三叉[さんさ]神経は顔面の感覚神経ですから、痛みも顔面に出ます。

俗に言われる顔面神経痛は突然起こります。
電気が走るようなとか、針で刺したなどと言われるような痛みで、短時間の焼けつくような
えぐられるような痛みの発作が何度も繰り返して発生します。
これが1秒〜2分間ぐらいつづきます。その痛みは会話中だったり、歯を磨いたり顔を洗ったり
しているときや、喫煙などにより誘発されることも結構頻繁にあります。
ひどい時には風が当たっても過敏な個所が痛くなる場合もあります。
三叉神経は歯に分布しているため、ムシ歯の痛みと間違われることもあります。

坐骨神経痛は代表的な脊髄神経の神経痛

坐骨神経痛は脊髄神経の代表的な神経痛です。
坐骨神経痛[ざこつしんけいつう]の原因の大部分は腰椎の椎間板ヘルニアといわれています。
坐骨神経の神経根が椎間板のヘルニアに触れ、腰を動かすたびに刺激を受けて痛みが起こります。
この痛さ、辛さもなった人でなければ分かってもらえないとよく言われます。

そもそも神経痛とはどういった病気なのでしょう?
神経痛とは、ある神経支配領域において疼痛が発生することで、その傷害された神経部分が
三叉神経であれば三叉神経痛と、坐骨神経であれば坐骨神経痛とよびます。

その発生原因はさまざまであり、原因不明のもの、ウイルス感染によるもの、外傷によるもの、
または神経障害をきたす疾患に随伴するものがあります。

したがって、神経痛はどの年代でも発生があります。坐骨神経は腰椎から下方の感覚を
つかさどる大きな末梢神経で、腰痛を伴うことも多く、症状が強くなれば痛みで歩けなくなる
ほどです。
重度の腰椎の椎間板ヘルニアは手術で治すこともあります。

神経痛には神経ブロックなどペインクリニック

神経痛の大部分は生命に危険を及ぼすものではなく、神経痛そのものが
死亡原因になることはありません。
しかし激痛のために働けなくなったりすることがあります。
また、神経痛のために精神的に追い詰められた状態になってうつ病になることもあります。

神経痛の痛みは発作性で起こります。間隔をおいて起こり、発作と発作の間には比較的痛みの
ない平穏な期間や時間があります。

神経痛の治療は痛みを抑えることを目的として行われます。
その一番効果的な方法が、神経や神経周囲に安全な局所麻酔薬を注射して、痛みを伝える
神経をブロックします。

神経痛はある意味「治療のしようがない」ケースも多く見られます。
そんな時、発想を変えて痛みを取ることを主眼を置いた治療をしてみる必要が有ります。
ペインクリニックとはこの痛みの悪循環を神経ブロックで断ち切ったり、痛みそのものを取ること、
体のあらゆる痛みそのものを取り除く医療を専門に行っているのがペインクリニックなのです。
いつまでも神経痛の痛さを我慢しないでペインクリニックに行ってみましょう。

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